まこと歯科クリニック

医院ブログ

2014年 05月
[ 2014.5.26(月) ]
 
ブログをご覧いただきありがとうございます。

「歯茎から血がっ!!! 歯周病ですか?」
歯周病かどうか?その進行度を調べる検査について説明しました。
「歯周病と歯肉炎の違い」についてまとめてみることにしましょう。

歯肉炎とは歯肉に限局した炎症があるもので、歯肉に腫れや発赤、出血を伴いますが、歯周ポケットは3〜4oで問題なく、歯石の除去と正しいブラッシングでほとんど治ります。
しかし、この歯肉炎の状態を放っておくと、それが進行し歯周病になってしまいます。
歯周病原菌は酸素が存在する所では死滅してしまう嫌気性菌。歯肉炎による出血と、ポケットを封鎖するような歯石が付着していると、歯周病原菌にとっては絶好の環境となります。増殖するために自らが生成する毒素でもって歯槽骨を溶かし、歯周ポケットを深くします。6〜8oで中等度歯周病、10o以上で重度歯周病。
歯周病でも軽度なら歯石の除去と正しいブラッシングで治りますが、重篤なものになると歯周ポケット内の徹底した掃除や手術をします。歯の動揺に対しては固定します。しかし、最悪なものであれば抜歯です。

以上、4回にわけて「歯肉炎と歯周病の違い」を説明してみました。ちなみに「歯槽膿漏」と「歯周病」ほぼ同じ意味です。

ご心配の方は、歯科医院にて検診することをお勧めします。まこと歯科クリニックでも徹底した検診を行っております。どうぞ宜しくお願い致します。

院長。。
 
[ 2014.5.23(金) ]
 
ブログをご覧いただきありがとうございます。

歯周病の進行度を調べるために、歯周ポケットの深さ・歯肉からの出血の有無・歯の動揺度の検査について説明しました。
今回は、X線写真にて歯槽骨はどのような状態なのか?説明したいと思います。

CX線写真にて歯槽骨を読影する
歯槽骨の吸収程度を診ます。生理的吸収と病的吸収とがあり、病的吸収には水平性骨吸収と垂直性骨吸収があります。

・水平性骨吸収の有無
両隣在歯のセメント - エナメル境を結んだ仮想線に対して、ほぼ平行に吸収がみられる。

・垂直性骨吸収の有無
両隣在歯のセメント - エナメル境を結んだ仮想線に対して、角度のある斜めの吸収がみられる。

・根分岐部病変の有無
下顎大臼歯部の近心根と遠心根、上顎頬側近心根と頬側遠心根と口蓋側根の間にみられる骨吸収。

これらのうち1つでもX線にてみられると、進行性の歯周病を考えなければなりません。

歯周ポケットの深さ・歯肉からの出血の有無・歯の動揺度・X線にて歯槽骨の状態などを調べることにより、歯周病かどうか?その進行度がわかります。

院長。。
 
[ 2014.5.19(月) ]
 
ブログをご覧いただきありがとうございます。

前回のブログのつづき「歯周病と歯肉炎の違い」について。
歯周病かどうか?その進行度を調べる検査で、今回は歯肉からの出血の有無・歯の動揺度にて説明したいと思います。

A歯肉からの出血の有無(Bleeding On Probing:BOP)
プロービング後(歯周ポケット測定後)の出血部位の有無を調べます。
BOPは歯周病のその時点での活動状況を示します。BOPが顕著な場合には、歯周病は活動的で進行傾向にあると考えられます。つまり、歯周病原菌は、その栄養源である血が大好きです。
BOP(%)=出血部位÷歯数×100 で表します。

・BOP :0%−≦10% ・・・Low Risk 
・BOP :10%−25%  
・BOP :≧25%以上 ・・・High Risk 

B歯の動揺度
健常な歯は動きませんが、歯周病の進行に伴い、歯の動揺が生じます。
なぜならば、歯周病原菌は歯周ポケットを深くするために、自らの毒素でもって歯槽骨を溶かしていきます。そのため歯が動き始めます。
動きの程度を調べることで、歯周病の進行度が分かります。
当然、動揺度がひどければ、歯周病もかなり進んでいることになります。

次回は、歯周病だとX線写真にて歯槽骨はどのように写ってくるか?を説明したいと思います。

院長。。
 
[ 2014.5.13(火) ]
 
ブログをご覧いただきありがとうございます。

「歯茎から血がっ!!! 歯周病ですか?」
こんな主訴で来院される患者さんも少なくありません。
実際に歯周ポケットを測定してみると、歯周病ではなく歯肉炎だったり・・・。
では、「歯周病と歯肉炎の違い」って何でしょう?
歯肉の状態を調べる検査方法も合わせ、4回にわけて説明したいと思います。

歯周病かどうか?その進行度を調べるには、まず、歯周ポケットの深さを調べます。

@歯周ポケットの検査
歯周ポケットの検査は、ポケットが深くなるほど、歯周病が進行していることを示します。
・1−3mm :正常、歯肉炎、または軽度歯周病
・4−6mm :中等度歯周病
・ >7mm :重度歯周病

ほかにも歯肉からの出血の有無・歯の動揺度・X線にて歯槽骨の状態などを調べます。
次回は歯肉からの出血の有無・歯の動揺度にて説明したいと思います。

院長。。
 
[ 2014.5.9(金) ]
 
ブログをご覧いただきありがとうございます。

ゴールデンウィーク。皆様はいかがお過ごしになられましたか?
私は、友人家族とともに南の島に現実逃避しておりました(笑)
この長期休暇が過ぎると、7月の海の日まで祝日がありません。しばらくの間、頑張りましょうね!!

5月に入り、日中を半袖で過ごしてもおかしくないくらい、夏を思わせる日が続いております。
5月を「初夏」と言われる方もおりますが、実際はどうなのでしょう?
暦の上では、夏は6.7.8月をさします。
ちなみに秋は9.10.11月。冬は12.1.2月。春は3.4.5月です。
つまり、5月はまだ夏では無い。「晩春」と言った方がしっくりといきますね。
「初夏らしい」と言うのなら良いかもしれません。

とはいうものの、日中は「初夏らしい」ですが、朝晩はまだ冷え込みます。
この時期は、体調管理が難しいです。

皆様も、体調管理に気を付け、7月の海の日の祝日まで頑張りましょうね!

院長。。