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21日の土曜日より、今年のさくら前線は九州の鹿児島よりスタートし、23日までに東京など計10地点、26日までに大阪など計19地点で、さくらが開花しているそうです。
今年の桜は、東日本で平年より早く、西日本では平年並かやや早い開花となっており、関東から西ではだいたい昨年と同じ時期の開花だそうです。
医院の目の前にある公園の桜も、蕾がふっくらとしはじめ、一部で開花しております。
暖かい日が続けば、来週には満開の予感です。
仕事をしながらお花見が出来る幸せ!
ピンク一色に染まる公園が、今年も待ち遠しいです。
院長。。
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寒さも次第に緩みはじめ、暖かさを感じる今日この頃、皆様はいかがお過ごしですか?
近年、マスメディアで「舌癌」の事が放送されると、次の日は「舌の付け根に出来物がある。」や「舌の横がデコボコしている。」などを主訴に来院される方も少なくはありません。
そこで、今回は「舌」について説明したいと思います。
「舌」は口の中の下側(口腔底)にある筋肉でできた突起物で、様々に動かすことで、形や位置を自在に変えることができます。
食物を飲み込む時や、言葉をしゃべる時などに使われるので、消化器、運動器の働きをもつといえるでしょう。その運動は非常に細かく、正確にコントロールすることが可能です。
また、味を感じる受容器である味蕾(みらい)があり、感覚器でもあります。
「舌」の表面には糸状乳頭(しじょうにゅうとう)、茸状(じじょう)乳頭、葉状(ようじょう)乳頭、有郭(ゆうかく)乳頭など4種の舌乳頭があります。
味を感じる味蕾は味細胞の集まりで、舌だけでなく軟口蓋や口蓋垂、咽頭にも分布しますが、大部分は舌乳頭である茸状乳頭、有郭乳頭、葉状乳頭にあります。
「舌の付け根に出来物が・・・!」は、この有郭乳頭が間違われ、「舌の横がデコボコしてる・・・!」は、葉状乳頭が間違われます。
皆様も鏡の前で思いっきり口を開け、舌を出してみてください。
4つの乳頭が見えますよ!
院長。。
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「虫歯や歯周病になってしまったら…」を1度に説明するのは難しく、今回は「歯周病になってしまったら…」について説明したいと思います。
歯周病になってしまったら、そのレベルによって治療方法が異なります。
健康な状態であれば、骨のレベルも高く歯肉にも炎症所見は見られません。
歯肉炎:
骨の吸収はほとんど見られないが、歯肉に発赤と腫脹がみられる。 歯を磨くと歯肉から血が出ます。
軽度歯周炎:
やや骨の吸収が見られ、歯肉にも発赤、腫脹が見られる。歯周ポケットも深くなり始めます。 歯を磨くと歯肉から血が出ますが、痛みはあまり感じられない。
歯肉炎や軽度歯周炎の治療方法は、歯石・歯垢を除去し、歯の表面を磨く。 そして、患者様にあった歯磨きの仕方を教えることが大切です。
中等度歯周炎:
骨の吸収が歯根の半分程度まで進み、少し歯がグラグラします。歯肉の発赤、腫脹も多くなり、歯肉からの出血も増え、歯と歯肉の間から膿が出始めます。
重度歯周炎:
骨の吸収が進行し歯を支えることが困難になってきます。歯根も露出し歯もグラグラし、物を咬むと痛みを感じます。歯肉の発赤、腫脹もさらにひどくなり出血や膿も多くなります。
中等度や重度歯周炎の治療方法は、当然、歯垢・歯石の除去と、正しいブラッシング指導を行います。それに伴い生活習慣の改善も試みます。
それでも改善しない重篤なものになると、歯周ポケット内の徹底した掃除や手術をします。歯の動揺に対しては固定します。しかし、最悪なものであれば抜歯です。
虫歯や歯周病を予防するにはどうすればいいのか?
虫歯や歯周病菌はほとんどの人の口の中にいる細菌ですので、「口の中で増やさないようにすること」、「しっかりと歯磨きをするなど規則正しい生活習慣をすること」で、十分予防のできる病気です。
通常は痛みなどの症状はありませんが、虫歯や歯周病が進行すると痛みが出るだけでなく、耐えがたい痛みの原因になったり、全身に細菌が回ってしまうこともあります。
そうなってしまわないように定期検診は大切です。
以上、中学2年生に話してきた内容を、5回のつもりが6回になってしまいましたが、紹介しました。皆様にも解って頂けたら幸いです。
院長。。
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虫歯や歯周病になってしまったら、当然、治療が必要になります。
治療方法は虫歯や歯周病のレベルによって異なりますが、レベルが高くなればなるほど、
治療に時間がかかる事は言うまでもありません。
以前に医院ブログでも「虫歯の進行と治療の流れ」について説明したことがあります。重複してしまいますが御了承下さい。
(2014.4.9『虫歯の進行と治療の流れ(C0〜C2)』。2014.4.12『虫歯の進行と治療の流れ(C3、C4)』参照)
虫歯になってしまったら、虫歯のレベルによって治療方法が異なります。
C1:「歯が黒くなっている」 (痛みはほとんどありません。)
虫歯による歯の脱灰がエナメル質 内に限局している状態。
C2:「しみる」「痛い」
虫歯による歯の脱灰が象牙質まで進行した状態。最初に虫歯だと気が付く、最も多い症状。
C1とC2の治療方法は、白い樹脂やセメントで埋めたり、型取りをして金属を詰めたりします。残念ながら、虫歯の部分を削らなくてはなりません。当然、最小限の範囲で虫歯を取り除きます。咬み合せる面に限局していれば、白い樹脂やセメントで埋めることができますが、歯と歯の間にまで虫歯が及んでしまうと、強度が必要となるため、型取りをして金属を詰めたり、強度の強い白い樹脂やセラミックを詰めることになります。
C3:「痛い」「咬めない」「歯茎が腫れた」
虫歯が進行し、歯髄まで達した状態。C2で我慢してしまうと、穴が大きくなり、しだいに何もしなくてもズキズキ痛く、熱い物にも痛みを感じます。こうなってしまうと歯髄を取り除かなくては痛みを抑えることができません。それでも我慢してしまうと、さらに炎症が進行し歯髄が死んでしまいます。こうなるといったん痛みは治まりますが、治ったのではありません。このまま放置しておくと、死んでしまった歯髄は感染を起こし、そのバイ菌が歯髄腔を通って根の先の先端部に病変をつくります。こうなってしまうと咬んだ時に痛みを感じ、しだいに激しい痛みが続くようになり、さらに根の先端の病変が大きくなると、歯茎が腫れたり、膿が出てきたりします。
C3の治療方法は、どちらも歯の根の治療をしっかり行います。神経が死んでしまった歯は、非常に脆くなります。残っている歯の厚みにもよりますが、歯に土台を建てて型取りをし、被せ物を装着する確率が多くなります。
前歯部や小臼歯部なら、保険範囲内の治療で白い歯を選択する事は可能ですが、大臼歯部は金属の被せる歯になります。白い歯は保険外治療になります。
C4:「歯茎が腫れた」「歯がボロボロ」
虫歯が進行し、歯の頭の部分(歯冠部)が崩壊し、根だけ残った状態。
治療方法は、十分な健全歯質があれば、歯の根の治療をしっかり行い、土台を建てて被せ物を装着することができます。しかし、健全歯質が残り少なかったり、根の先の病変が大きい場合、残念ながら抜歯になります。
その後は欠損補綴といって、抜いた所の傷が治りしだい両サイドの歯を削ってブリッジを装着したり、そのまま型取りをして入れ歯を装着します。インプラントも適応です。ただし、完全治癒するまで時間がかなりかかってしまいます。
以上、虫歯になってしまったらでした。
歯周病の関しては、次回のブログで説明します。
院長。。